2026年度から指定野菜に追加されることになったブロッコリー。
”消費量が多く、国民にとって重要な野菜”として位置づけられましたが、
そもそもブロッコリーにはどのような栄養素が含まれているのでしょうか?
ブロッコリーの栄養素をムダなく摂取するにはどうしたら良いのでしょうか?
本記事では
・ブロッコリーに多く含まれる栄養素と効果
・ブロッコリーに含まれる栄養素をムダなく摂れる調理のコツ
・新鮮なブロッコリーを選ぶポイント
以上の内容について、管理栄養士が詳しく解説します。
目次
ブロッコリーに多く含まれる栄養素とは?
カリウム
カリウムはむくみや高血圧予防に役立つ栄養素です。
カリウムは余分なナトリウムを排出する働きがあり、むくみや高血圧の原因となる塩分の摂りすぎを調節してくれます。
鉄・葉酸
鉄と葉酸はどちらも貧血予防に欠かせない栄養素です。
鉄はヘモグロビンの材料であり、ヘモグロビン濃度が低下して起こる鉄欠乏性貧血に大きくかかわります。
葉酸は赤血球を作る働きがあるため、「造血のビタミン」とも呼ばれます。
不足することで造血機能に影響し、巨赤芽球性貧血(きょせきがきゅうせいひんけつ)という貧血の原因になることがあります。
ビタミンK
ビタミンKは骨が作られる際に必要な栄養素です。
不足することで骨粗しょう症の原因となることが知られています。
骨粗しょう症は、若いうちからの対策が効果的とされているため、若いうちからカルシウムの吸収を助けるビタミンKとビタミンD(きのこなど)を一緒に摂り、骨密度アップを心がけましょう。
ビタミンC
ビタミンCはコラーゲンの合成に不可欠で、皮膚や粘膜の健康維持に欠かせない栄養素です。
しかし、ビタミンCはストレスにより急速に消費されます。疲労や睡眠不足、風邪などの感染症にかかった時は意識して摂取しましょう。
たんぱく質
たんぱく質は、筋肉や肌、体の機能を調整するホルモンの材料となり健康維持に役立ちます。
美肌や筋力アップには不可欠です!積極的に取り入れましょう。
スルフォラファン
ブロッコリーに含まれるスルフォラファンは、がん細胞の増殖を抑えるはたらきがあり、がん予防に効果があると考えられています。
特にブロッコリースプラウト(ブロッコリーの新芽)に多く含まれています。
栄養素をムダなく摂れる調理のコツ
電子レンジで調理する
電子レンジ調理はお湯で茹でる場合と比べて、ビタミンCやカリウムなど水溶性の栄養素の損失を防げます。
油で調理する
ビタミンAやビタミンKなど脂溶性の栄養素は、油と一緒に摂ることで吸収率が高まります。
スープにする
ブロッコリーをスープに加えることによって水溶性の栄養素が汁に溶けだし、栄養素をムダなく摂取できます。
また、ブロッコリーのゆで汁をスープやみそ汁にすることで旨味たっぷりな汁物が味わえますよ。
新鮮なブロッコリーを選ぶポイント
お買い物の際、意識したいポイントをまとめました。
新鮮なブロッコリーを選ぶポイント
・つぼみや葉の緑色が濃いもの
・つぼみがぎゅっとかたく締まっており、こんもりと盛り上がっているもの
・茎の切り口がみずみずしく、空洞のないもの
つぼみが開きかけていたり、黄ばんでいるものは鮮度が落ちている可能性があります!
まとめ
ブロッコリーは、野菜の中でたんぱく質の含有量がトップクラス!
他にも食物繊維や各種ビタミン、ミネラルなどさまざまな栄養素を豊富に含んでいます。
今回紹介した選び方や調理法を参考に、美味しくて栄養豊富なブロッコリーを味わってくださいね。